2012年5月1日火曜日

4月読んだ本まとめ

4月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2460ページ
ナイス数:31ナイス

箱男 (新潮文庫)箱男 (新潮文庫)
何処かで『2chねらー必読書だな!』みたいな事を聞いて、興味本位で読んでみました。 目まぐるしく変わっていく執筆者の存在により、後半部から何が何だか分からなくなってきます。 解説読んでようやっと、あぁ、なるほど……と頭が整理される感じでした。 ほんとは書き手の遷移していく様をある程度頭で理解してから読み直すと更に理解が深まるのでしょうが、再読したいなぁと思える程でも無かったので一通り読み終わって終了してしまいました。 うーん……箱……見られるずに見る快感かぁ。 まだ自分には分からない領域ですw
読了日:04月27日 著者:安部 公房
秘密 (文春文庫)秘密 (文春文庫)
最後の最後で泣いた。相変わらず東野さんの人を惹きつける文章はそのままで、十数ページも読めば続きをめくる手が止まりません。そして始まる奇妙な生活……そして少しずつずれていく歯車。平介が『藻奈美』と呼ぶ所では辛いような、胸のつかえが取れたような感覚でした。しかし最後の最後でまさか……秘密というタイトルを完全にここで理解。これが直子の愛なのでしょう。しかしこれは……お互いあまりにも辛すぎる気が……だってこれから藻奈美は……ってまぁそれは良いか。それにしても平介、直子のように出来た夫婦がこの世に何人いる事やら。
読了日:04月23日 著者:東野 圭吾
煙か土か食い物 (講談社文庫)煙か土か食い物 (講談社文庫)
圧倒的勢い。勢いのある小説という物は幾つも読んできましたが、なんというか、こういう勢いもあるのだな……と思わせる勢いであっという間に読み終わってしまいました。主人公の母親が事件に巻き込まれた所から話が始まる訳ですが、話の大半は事件と関係無い家族の話が語られている。普通の小説なら「はよ事件を……」と思う所が、これがまた読手の目を離さないから面白いです。一応本棚カテゴリをミステリにしましたが、これミステリじゃないよなぁ。事件自体は、いやちょっとご都合すぎるだろ……と感じる所が多いですが……家族って、良いよね。
読了日:04月19日 著者:舞城 王太郎
ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
随所で名作と言われているので期待して読んでみたのですが、自分には合わなかったようです。作品自体は青年が学校を退学させられてから家に戻るまでの間を淡々と読者に語りかけてくる形式なのですが、主人公がただただ世界中のほぼ全ての事に対して文句しかなく、自分の悪い所は全て棚上げ、表現は全て誇張されており、精神を病んでいるのかと思わせます。 しかし最後の先生宅での会話や、妹との会話は読んでいてズシンと来る物がありました。今までの特に意味の無さそうな会話の流れも全てここのためにあったのだろうかと感じました。
読了日:04月16日 著者:J.D.サリンジャー
人体模型の夜 (集英社文庫)人体模型の夜 (集英社文庫)
カテゴリはホラーとしましたが、超常的なホラー話と現実的なホラー半々といった所でした。 話自体は短編集なのでサクサクと読めますし、どれも読みやすく空いた時間や通勤等に向いているかなと思いました。 しかし、首屋敷は結局一体何だったの……? 邪眼話が怖すぎる! 良くある話だけどどう考えてもバレるだろうに……良く産んだなぁ。
読了日:04月09日 著者:中島 らも
クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
相変わらず貴志さんの本はあっと言う間に読み終えてしまいますね。面白かった! 結構中盤になるまで殺し合いが始まらず、藍と楽しく(楽しくはないだろうが)CPをクリアしていくあたりは読んでいてなんとなく心温まりましたね。ただ第7CPクリア後からの展開はなかなか緊迫しました。残念な所としては、主人公が違反をしてもペナルティがなかったり、ちょっとご都合主義な展開が随所に見られた所でしょうか。後は読んでいる最中は夢中で読んでしまいましたが、結局何があったのかがちょっと描写不足なのが……まぁそういう本なんでしょが。
読了日:04月05日 著者:貴志 祐介
リカ (幻冬舎文庫)リカ (幻冬舎文庫)
一日であっという間に読了。徐々に胃に不快感が募る感じ……たまらない! んで感想はと言うと一言で怖い。リカ怖い。まじ怖い。ただ後半のリカの怖さがちょっと超常現象じみてくるのがちょっと残念。もっとリアルに起こり得そうな恐怖を描写してくれたら更に恐ろしい本になったと思います。 後、ダイレクトな感想としては「浮気怖い……」という感想になりそうですが、この作品の恐怖はどちらかというとネットという物の恐ろしさについて警鐘を鳴らしてるように感じました。ここまで化物じみていなくても、ネット上の出会いは何が起こるか分から…
読了日:04月01日 著者:五十嵐 貴久

2012年4月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

0 件のコメント:

コメントを投稿