2012年6月26日火曜日

‘&’-空の向こうで咲きますように- レビュー





以下はネタバレを含みます。

未プレイの方は要注意。




’&’フルコンプしたので、一応全体レビューを。
ちょっと間空いちゃったなぁ……
でも俺達の冒険は色褪せないぜ!(・`ω´・) キリッ

★ストーリー総括
8年ぶり、夏期休暇を利用して堀出市に戻ってきた、主人公の菅野孝。
昔、孝はこの街で二つの月を見た。
いつも通り我が道を往く麗に連れられ、そしていつもの仲間、更に現地で
引き入れた新たな仲間と共に、未開の街を探索する少年時代の孝達。
陽も落ち、空に月が登りはじめた頃……空き地に生えていた大きな
樹の元で、彼らはその目に二つの月を見出す。
それはわずかばかりの間だけの現象で、ちょっと遅れて空き地に合流した
貢一郎には目撃する事が出来なかった……が、皆がしっかりとそれを確認した。
そして、8年後。 ある日空を見上げた孝は二つの月が夜空に浮かんでいるのを
目にし、その謎を解き明かそうとするのだった。


そして堀出に舞い戻った孝は、麗を始め、次々とあの時の冒険仲間達と出会い、
そして皆(貢一郎以外)あの時と同じ二つの月を目撃していた。
新生カエレンジャーを結成し、二つの月の謎に挑む事にする孝達。
そして、遂に例の樹があった空き地を見つけ出す……が、そこでカエレンジャー達は
不思議な体験をし、更に願いをかなえる為の《道具》をそれぞれ手に入れる。
しかし、ある日バスで移動している最中、孝の《道具》、グレイスワンダーが
盗まれてしまう。
かくして盗まれた《道具》を取り戻すために、二度目の冒険が始まる。

以降、各キャラルートで描かれる冒険劇。
そして最後の麗ルートで明かされる、女神や樹の秘密。

女神は遥か昔から人類に《道具》を与え、願いを叶えてきた。
二対の女神はそれぞれ「希望」と「配慮」であり、人が願いを叶えるたびに
互いの勢力図を塗り替え合っていたらしい。
そして例の二つの月は、二柱の女神が接近する周期で発生する現象だった。
しかし、グレイスワンダーという人の願いを叶える《道具》が発生してしまったため、
グレイスワンダーを使って自らの願いを叶えようと、現世へと現れようとする二柱の女神。
そんな女神を皆で力を合わせ、元いた世界へとお帰り願うカエレンジャー。
かくして二度目の冒険は終わった。

★全体評価
■シナリオ
青春! という感じ。 読んでて飽きないテンポで話が進み、麗ルート以外は
全部一日で進めてしまった。
キャラによって結構良し悪しが分かれている印象だが、麗ルートをプレイすると、
そもそも全てのシナリオはこの麗ルートのために用意されていたのだなと感じる。
ただ、主人公がヘタレすぎる……
ヘタレというか、モテる要素が無い。 どう考えても貢一郎の方が良い男すぎる。
とりあえず、みんなであの失われし青春をもう一度……甘酸っぱいというよりは、
爽やかな青春を味わいたい人におすすめ。
(※ただし星良ルートはあんま要らなかったかも)

■グラフィック
これは凄い良かったかと! 半モブキャラもしっかり描かれていて好印象。
唯一適当だった立ち絵って佐村ぐらいじゃないかな?
利彦が変身した巨大虎ですらある程度ちゃんと描かれていた印象。
後は道具を使うシーンをわざわざアニメーションで作ってるのにびっくりしたwww
暁WORKSって予算結構潤沢なん……?

■音楽
OP、EDともに好きです(^ω^)
BGMも目立たない割にゲームにあってて非常に良かったと思います。
はつゆきさくらには負けるが、ゲームの曲としては十分及第点だと感じました。

■ボイス
非常に良かった!(主人公以外)
てか麗ボイスが可愛くてうらららら!
しかしその分主人公ボイスが残念でならないっていうか主人公基本喋らないのに
唐突に喋り出す、しかもいざ喋り出すと違和感バリバリボイス。
ボイスもくいっちーに軍配。
最初に主人公のボイスが唐突に流れだした段階で、速攻CONFIGでOFFにしました。
ただ冒険記録を見る時だけはONにしないと他のボイスまで消えちゃう所があるので注意。

■キャラクター
カエレンジャーの中で色分けされるように、役割分担がしっかりしてて
良かった(^ω^)
珠璃のウザさが序盤は際立っていたけど、最後何だかんだいって協力する
当たりが……郡山は何処までいっても郡山だったのですね……
しかしキャラという点では(麗さんも最高だけど)やっぱり貢一郎ですよ貢一郎。
高身長イケメン鍛えられた体、しかしインドア派のローグライカー。
そして何より性格良い奴空気読めすぎ。
俺、こんな男になりたい……(貢一郎は誰ともくっつかないんだけどな!)

★全体感想
最初はこのゲームを切って、ドラクリと英雄戦姫を買った私ですが、結局購入した
&がその三本の中では一番良かったかも……
話は読んでて飽きないし、ヒロイン達も(差はあれど)みんな違った魅力で溢れていますし。
まーなにより、若い頃にみんなで冒険だ! みたいな青春なぞ送った事ないせいで、
プレイしているとどうにも眩しい気持ちになりました。
まぁ実際にこんな事は起きないにしても、小さい頃にみんなで秘密基地だー!
とか、遠くへ探検だー! とかそういう事をしてみたかったなと思わせてくれる一本でした。
そしてはつゆきさくらと違って、予算それなりにしっかり組んで作ったんだろうな!
と感じさせる所が随所に。
ある意味、麗END後の星良ルートが一番それを感じましたがwww
これ無くていいじゃない! っていうね。 いや星良ちゃんぶっ飛んでて可愛いけど。
何度もプレイしよう! と思える程の秀作ではないけど、佳作入賞ってぐらいでした。
俺は冒険・バトル物好きなんだなやっぱり。


以上です。
暁いいなー、コミュとかるいとももやっぱ時間見つけてやろうと思いました。
俺も《道具》欲しいなぁ……


かくして冒険は終わる……
‘&’-空の向こうで咲きますように- レビューでした。

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