2012年6月1日金曜日

5月読んだ本まとめ

5月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:4008ページ
ナイス数:46ナイス

悪の教典 上悪の教典 上
蓮実が恐ろしい。読み始めると最初はただの素晴らしい教師。だけど少しだけ感じる違和感。読み進めるとじょじょに明かされていく蓮実の異常性、まるで生ゴミをすてるかのように気軽に行われる殺害。思いついたかタイミングでそのまま行われる工作。更に蓮実の過去まで明らかになってくると、これはもう人の領域ではない。背筋が凍る。さて、蓮実は学校で何をしようとしているのか?今後下巻でどう収束するのかが見物です。しかしどう話に関わるかと思っていた怪物・釣井がまさかあぁなるとは……ちょっと拍子抜けしました。てか校長!w
読了日:05月31日 著者:貴志 祐介
暗黒童話 (集英社文庫)暗黒童話 (集英社文庫)
ホラーという事で読んでみたのですが、どちらかというとミステリ要素の方が強かった気がします。乙一さんの本は幾つか読んで結構期待していたのですが、これはあまり心に響く所も無く。最後の"私"が記憶を回復した後、あの頃の"私"と今の"私"はもう違う人格だけどずっと忘れないでいようと思う所が良かった。話の本筋とは関係無いですけども(笑)
読了日:05月28日 著者:乙一
修羅の終わり (講談社文庫)修羅の終わり (講談社文庫)
最後の最後まで"僕"の姉が誰か分からなかった。対象が一杯いすぎる。小織に関しては予想通りでしたが。それにしても鷲尾……何の為に……
読了日:05月25日 著者:貫井 徳郎
最悪 (講談社文庫)最悪 (講談社文庫)
なんというか、まさに最悪。それぞれの登場人物が不幸をかかえており、状況はどんどん悪化していき、最後に"最悪"な状況に。しかしその中でも一番見てられないのは川谷社長でしたね。かわいそうすぎるけど、これよりもっと悲痛な話が現実には幾らでも転がっているんだなと思うと胸が……やはり守る物が出来るというのは大変な事だと痛感。最後はハッピーエンドに近い形になる訳ですが、何故最悪の状況になる前に、もっと早く引き返す事が出来なかったのでしょうかね…… それにしても、太田夫妻と銀行のクソ重役ども、高梨は本当に頭に来る。
読了日:05月20日 著者:奥田 英朗
変身 (新潮文庫)変身 (新潮文庫)
虫になったのに冷静に物事を考えているグレゴール……それぞれ家族の対応が読んでいて辛い。 思い返せば父、母、兄弟ってこんな物かもしれませんねぇ。 父:怒る、攻撃的になる 母:どんな状態だろうと子供を守ろうとする 兄弟:最終的に疎ましくなりヒステリー 更に最後に三人が久しぶりに外に出掛け、これから楽しい人生が待ってそうな所とか……グレゴールは虫になった時点でどうするのが正しかったのでしょうか。
読了日:05月15日 著者:フランツ カフカ
白夜行 (集英社文庫)白夜行 (集英社文庫)
カテゴリはミステリにしましたが、全然ミステリでは無かった。最初の数章を読んでいる頃はミステリだと思っていましたが、途中からようやく気づく雪穂……と、亮司の犯行。友達、先輩、周りの環境全てを自らのために使い、時には不幸のどん底に突き落とす雪穂。そして実際にそれらに手を下す亮司。読んでいる最中の雪穂に対する印象が途中でガラリと変わりました。恐ろしい。比べて日陰の人生を送る亮司。しかし最後に雪穂がボソリと言ったように、雪穂もまた太陽の下を歩めなかった一人だったんでしょうね。とりあえず洋介は死ね。死んだけど。
読了日:05月12日 著者:東野 圭吾
GOTH 僕の章 (角川文庫)GOTH 僕の章 (角川文庫)
あっという間に読了。相変わらずドロドロしているというか……狂っているというか……リストカット事件は代表作という事もあり、GOTHの中でも分かりやすいですね。 土は逆にちょっと微妙だったかも。 そして声。 これは最後に読むべきという感想が多いですが、まさにその通りでしたね。ここまで読んでいて、GOTH節?というべきものも分かってきたので、引掛けには引っかからず。夏海まじ良かった。てかこの話読んで初めて「森野さん……可愛い…」と思ってしまいましたよ!きっと「僕」はこれからもこの立ち位置を貫いていくのでしょうね
読了日:05月06日 著者:乙一
GOTH 夜の章 (角川文庫)GOTH 夜の章 (角川文庫)
やった読み始めたGOTH! 薄い上に短編なのであっという間に読める。話も面白い。作中に登場する色々な殺人犯……よりも一番恐ろしく感じるのは「僕」の存在でしょうか。もうこいつ人間じゃないよ……!と読んでいて感じます。暗黒系から始まり、理不尽な殺人欲求や鬱積した色々な感情から、色々な猟奇的殺害が短編で紹介されていく訳ですが……サスペンスな所以外に、普通になるほど、とミステリ的に面白い所もあり、読んでいて飽きません。下巻に期待!
読了日:05月04日 著者:乙一
殺戮にいたる病 (講談社文庫)殺戮にいたる病 (講談社文庫)
15年ぶりぐらいに再読。中学性以来だったので、殆ど内容忘れており楽しく読めました。最後のトリックの所は相変わらず驚愕。こういうトリックの本はそれなりに読んでますが、大体全て引っかかっていますね。それにしても、不審な様子に気づいている息子と、その様子に慌てる母。全く夫の事が見えていない事が良く分かります。稔が狂っているのは間違いないですが、伴侶である雅子も何処か歯車が狂っているのを感じて怖くなりました。(愛達はまともっぽいのに)
読了日:05月02日 著者:我孫子 武丸

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