2012年10月17日水曜日
東京バベル レビュー
以下はネタバレを含みます。
未プレイの方は要注意。
東京バベルをフルコンプしたので、レビューという名の
まとめや感想を書いていきたいと思います。
★ストーリー総括
昔、ある所にティアマットという女神がいた。
所が、その女神は色々紆余曲折あった後、新たなる神に滅ぼされてしまう。
新たな神の元で新しく生まれた雄アダム。
そして雌であるリリス……しかしアダムの在り方にソリが合わなかった
リリスは楽園を抜け出し、世界中を放浪しはじめる。
そして、その結果滅ぼされたティアマットにリリスは触れてしまう。
その瞬間、リリスと融合するティアマット。
全ての物に対して憎悪しか感じていないティアマット・リリスにより、
様々な人間・悪魔・天使達の耳元で、彼らの奥底に潜む欲求を実行するよう
囁かれた結果、震災が起こり、東京バベルが生まれた……
★全体評価
■シナリオ
良い感じに臭い厨二テキスト、テンポの良い会話に、知ってる人がクスリとする
ようなギャグが入っていて、非常に読みやすい、楽しみやすい。
……のだが、何だか勿体ない!
全ルートにおいていえる事だが、中途半端? 深みが足りない?
どうも攻略完了後に、不完全燃焼感が否めない。
シナリオで分からない所があるとかではなく、寧ろシナリオ自体は単純明快。
ただ、戦闘もあっさり。 厨二設定もあっさり。
ライバルとのバトルもあっさり勝利。 黒幕的な存在もバッサリ。
ラスボス的な存在も本当にあっさり。
……これでいいのか?
声優にお金をかけすぎてしまったんでしょうか? と穿った見方をしたくなる
テキストの浅さに、正直非常に残念でした……
同じバトルでも、(propellerから)あやかしびとの方が断然かっこよかった……
テキストの質自体は凄い良かったので、残念すぎる所です……!
■グラフィック
パッケージとかでは気付かなかったんですが、プレイしはじめると
ちょっとだけ微妙かも……?
塗りもちょっとベタすぎる感があるし、原画自体も少しレベルが低いかも?
といってもプレイしていてものすごい気になる感じではありません。
イベントCGは割りと良くて、立ち絵が微妙だったかな?
ギャグ絵が全体的にどれもレベル高くて可愛かったりおもしろかったり!
ケルちゃんの可愛さは異常。 首3つのくせに!
■音楽
個人的に可も無く不可も無く。 戦闘シーンはそれなりにテンション
あがる感じで、違和感なかったと思います。
■ボイス
流石に良かった!
というかものすごいお金注ぎ込んだ感がw
リリスはもうさすがの演技力すぎて周りから浮いておりましたw
ラジエルボイスも可愛い(´ω`*) 空見のギャグっぽい感じも
ハマっていて良かったと思う。
刹那も見た目通りっぽい感じが上手く表現されていたし。
サブキャラ達の演技も総じて良かったと思う。
ベリアルとかほんと良いキャラ出してるよね!!
■キャラクター
みんなキャラが立っていて、見ていて飽きない。
ただし天使たちは~エルなので最初誰が誰だか……になる。
ただ、キャラクターの人物描写がちょっと浅いな、と感じました。
シナリオの所でも書いた事ですが……。
刹那の裏設定(神として作られたあたり)も割りとあっさりしていて
単純だったし、空見は……まぁしょうがないといえばしょうがないけど、
本当に運良くゲテルの瞳を受け継いだだけだったっていう。
ラジエルにいたってはリリスのウィスパーのせいで自分のレゾンデートルを
使って神災引き起こしちゃったってだけで、ただの普通の天使ですしね。
もうちょい、折角の厨二ゲーなんでもっと色々と臭い設定掘り下げても
良かったのかなぁ、という風に感じました。
逆にサブキャラはみんな愛すべきサブキャラ! って感じで良かったと思います。
ベリアルカマエル、リヴァイアサンとか好きですね!
★全体感想
言いたい事はシナリオの所で言い尽くしたかなぁ。
とにかくストーリーが浅すぎて勿体ない。
ただ、話はテンポ良いしボイスも良質、ギャグも良い感じという事で
かる~くあっさり目の戦闘物がやりたい人には向いているかもしれません。
コッテコテの厨二ゲーがやりたいという人にはあっさりしすぎていると
思うのでちょっとおすすめできない所もあります。
という訳で東京バベル(エロゲじゃないけど)攻略完了!
次は……エロゲじゃない繋がりでルートダブルでもやるかな~(´ω`)
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