2012年9月3日月曜日

8月読んだ本まとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2017ページ
ナイス数:48ナイス

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
確か乙一の処女作?の「夏と花火と私の死体」を読了。薄くてあっさり。 これには二本作品が入っているのですが…… うーん、ぶっちゃけ本の題名になっていた「夏と花火と私の死体」は微妙だったかも。 流石乙一、文章のテンポや引き込み具合はすごくてドキドキするんですが、 え、結局それで終了? っていう…… 結末もなんかある程度予測できる範囲だったしなぁ…… 逆に、二本目の「優子」はちょっとゾクっとした。 最後の結末通りに捉えれば、話は綺麗にまとまるんですが、これ実は逆の パターンも考えられるよなぁ、と……
読了日:08月29日 著者:乙一
水車館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)水車館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)
割と序盤から犯人が誰かはすぐ分かったけど、トリックは分からなかったなぁ。犯人が分かったのも消去法でだったし。しかし一番最後のシーンには驚愕。師匠、あなたは一体……でもこの話、ある意味一番悪いのは"あの"人では……何人が振り回されている事か。十角館の殺人よりはこちらの方が好みだったかも。まさに推理小説といった感じがしました。しかし島田よ、まさかまた登場するとは……
読了日:08月26日 著者:綾辻 行人
日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません
書いてある事が全て性善説(と言っていいのか分かりませんが)に基いているような、そうそう上手くはいかないよ!と感じる事が多い本ではありますが、が、一読の価値があると思います。特に自分のように経済の事が全くわからないという人は必ず読むべきかと思います。そして、経済対策が何か一つの事で解決する物ではなく、非常に複雑に色々な事が絡んでおり、日本全体で色々な所を修正していかなければならないと感じると思います。しかし、この本に書いてあるように日本が立ち上がれるとしても、それは数十年後の話になるんだろうなぁ……
読了日:08月22日 著者:藤沢数希
罪と罰〈下〉 (新潮文庫)罪と罰〈下〉 (新潮文庫)
後半やばぁ!主人公の発狂するような罪の意識に対する苦悩、最愛の母と妹に振りかかる(と思える)災厄、そして彼の全てを受け止めてくれる良人。何か上手く感想にまとめられません。ただ、主人公が母と妹を本当に愛している事に安心し全身を弛緩させ、妹の危機に手に汗握り、そして最後の慟哭。上巻の途中までは正直ダルいと思っていました。でも、読んで良かったです。ただ、一つ読んで思った事。最近発生する犯罪、それは当人に罪の意識が無いような(違法ダウンロード等)、ある意味新時代の犯罪。これが増加している現代はどうなるのでしょう?
読了日:08月17日 著者:ドストエフスキー
罪と罰〈上〉 (新潮文庫)罪と罰〈上〉 (新潮文庫)
うーん、書いてある内容はある意味単純なのですが、主人公の苦悩が読んでいて重い。多大なリスクを犯しておきながら、結局殆ど何も盗めずに逃げて帰った上、明らかにおかしな挙動を繰り返すあたり、罪の意識に苛まれた犯罪者の心情が上手く描写されていると思います。(犯罪者になった事が無いので想像ですが)彼風に言えば、この苦悩している時間が既に彼に対するこの上も無い罰なのでしょうね。さて読むのに時間がかかる本ですが、下巻で彼の心情がどう変化していくのでしょうか。
読了日:08月08日 著者:ドストエフスキー

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