2012年7月8日日曜日

DEVILS DEVEL CONCEPT 伽那多END1








以下はネタバレを含みます。

未プレイの方は要注意。






ようやくDDCプレイ開始。
最初は委員長キャラ(?)の伽那多から攻略スタート。
後、今回はプレイしている順にメモ書きしたストーリーまとめだけだと
意味不明すぎるので、ざっくり箇条書きでまとめた物をここにまとめとして
載せていこうかと思います。
ケツに一応プレイ中のメモ書きを載っけておく感じで。
話の展開が厨二全開なせいで、意味の分からない事だらけなんだよねー(´ω`)

という訳でストーリーまとめ。


・この世界には悪魔と言われる存在がいる
・そしてそれと敵対するわけありの人類がいる
・悪魔とその人類は忌み嫌い、殺し合っている
・主人公のソラの家系は、その中でもだいぶ特殊だったらしい
・ソラは契約の元悪魔を殺戮しつづけ、その後に女と出会う夢を良く見る
・これは伽那多END1最後の方で言っていた、ソラが殺しあった美しい悪魔の事?
・七祇の家系は、どうやら能力を持つ"血族"らしい
・桐人はその血族に仕えているようなポジション……?(伽那多との戦闘を見る限り)
・更に霧人は学園入学前に、変質し逸脱者になりそうになったが……
ニンゲンでいたいという願いをソラに上書きしてもらった事で、精神の変質に耐えていた
・対して伽那多の家系も風の炉を持つ血族だった
・しかし、いつしか炉の能力者が激減していき、おぞましい実験をはじめる
・その実験の成果(?)か、自分以外全ての血族を子供の頃に鏖殺した伽那多
・その後、師匠兼執事の翠碕と館で暮らしていた模様?
・天津家は七祇の家や、その他別の機関(今回は非登場っぽい)から監視、もしくは敵対していた?
・そしてソラに一目惚れする伽那多
・ソラと付き合い、SEXを続ける事で、伽那多の中の風塵炉が安定
・一気に暴れだす伽那多
・紅音や桐人(の用意した狩人)が確保に向かうが、全く敵わない
・しかし桐人はどうやら二重スパイをしていたようで、ソラが伽那多の所へ
向かわないよう邪魔をする(ソラとの日常を守りたかったのだろうか?)
・しかしその為に、ニンゲンで居たいという自らの願いを捨て去ってしまい、逸脱者へと変質する桐人
・が、ソラに瞬殺される桐人
・殺されはしなかったが、伽那多にボロボロにされている紅音
・紅音退場後、紅音以上に死の直前まで伽那多に侵食されまくるソラ
・死ぬ一歩手前で、意味不明な巨大な剣の固まりであっという間に伽那多を侵食し返すソラ
・その後、ソラは自分との契約を伽那多の体へと刻み付ける
・崩壊する分界(ディバイド)
・ソラは結局伽那多に執着しつづけ、彼女との生活を送る事になる(悪魔殺しを続けながら)

こんな感じでしょうか。
何か漠然としすぎてて良く分からないけど、とりあえずDDCの世界でのバトル方法は
情報の上書きって事になるようですね。
何それ直前までめっちゃ優勢でも一瞬で書き換えられちゃうじゃない!
(今回の伽那多とのバトルがまさにそのとおりだけど)
うーん、ただ話の本筋は全く分からなかったなぁ。
何か伽那多の存在ポジションも、『色んな能力を持っているとある血族の
成れの果ての一人』って所止まりな気がする。
まだ伽那多ED2見てないからなんとも~だけど。
それに今回の話、結局絡んできた他の登場人物って桐人と紅音だけだしな~。
睦月・未空とかもどういう存在なのやら、ですね。
とりあえず伽那多ED2を次は見て、それから睦月行くか。
先輩とセフレっておい。

・以下、プレイ中のメモ 無駄に長い&読みづらいの細かいSTORY思い出したい人はどうぞ

この世の半分は悪で出来ている。
契約の元、悪魔を殺戮し……その後、決まって女が登場する。
そんな夢を見る。


7/1
朝、いつもの「夢」を見てからソラは起床する。
季節は既に夏。
このうだるような暑さは好きになれないが、愛すべきバカどもが
活性化しはじめる事を想像し、思わずソラはにやけてしまう。


異常な事件……事件というよりは寧ろ都市伝説として扱われる、そんな
事件が多発する街、それこの街、鶴伎町。
わざわざ迎えにきてくれた桐人と紅音と一緒に登校するソラ。
白嶺学園に入学してすぐ、「ある事件」を起こし、問題児扱いされているソラ。
登校し、教室で物思いに耽っている所へ登場する、悪友慎之輔。
いつものバカ騒ぎをする二人に文句を言ってくる、生徒会長の伽那多。
とりあえず慎之輔に宿題を写させその場から追いやると、ちょうど
そこで携帯がバイブしはじめる。
誰からかと確認してみるも、全く知らないアドレスからだった。
そしてその文面は更に不可解な物だった。


昼休み、慎之輔を置き去りにして、とある場所へと移動するソラ。
その途中、未空さんと軽く話をしてから、目的地―旧校舎へと向かう。
「あの事件」以降、この場所へは足を向けなかったソラだが、メールに
指定された場所がここだったため、いやいや旧校舎へとやってきたソラ。
差出人が誰かも分からぬまま、指定された教室へとやってくると、そこには女……
生徒会長、天津伽那多がそこにいた。
そして伽那多は唐突にソラに付き合って欲しいと告白をする。
その場では返事を翌日に伸ばす事にし、返事を後回しにしたソラだった。


放課後に一服をしようと屋上へ行くと、そこには先客の睦月
―なりは小さいがこれでも先輩―が先にそこで一服していた。
昼休みに旧校舎付近で何をしていたのかとかを探られつつ、睦月と別れ
家路につくソラ。
ちょっと遠回りし、食材を調達してから帰ると、途中で紅音とばったり出会う。
紅音には両親が居ない。
両親を無くした紅音は叔母の家に預けられ生活していたが、いわゆる名家らしく
武家屋敷のような家に住んでいた。
しかし最近は既に本家の屋敷からは離れており、一人暮らし(面倒ごとは本家から
きたメイドが処理しているが)しているらしい。
しかし、本人曰く敷地の外の離れに隔離され管理されているような感じ、らしい。
複雑な家庭環境にある紅音だが、ソラはそんな事よりも、紅音個人に興味があった。
……理解できない人間の一人、という意味で。
何故紅音は「友達」以上に自分に固執するのか。 そう、レイプをした相手なんかに。
結局、ソラは俺なんかにいつまでも構ってるなと紅音を突き放し、二人は別れた。


珈琲と煙草の臭いが満ちる部屋で、先生と呼ばれた人が一つ話をしてくれる。
それは、悪魔についてだった。
この世に、悪魔は実在する。
自分たちのような、ワケありの人種と昔から敵対している存在。
奴ら曰く、ワケありの人種、は泥棒のような物で、存在自体が許されない。
そしてこちらも悪魔に対して反抗をする。
両親は悪魔に殺されたのかと問いかけると、そうではなく、両親を殺したのは人間だと
先生は答える。 お前の血筋は特別だった、だから殺されたと。
しかし、呪いは巡り巡って本人の所へと帰る。
結局そいつらは全員殺された……先生が、全員殺したのだという。
そして、お前はそんな豚のような屑にはなるな……
そうならないよう、明日からまたみっちり修行で鍛えてやる。
そう言って、先生は楽しそうに笑った。
そしてもう一つ、”炉持ち”には気をつけろ―"炉"は悪魔かお前のような存在で
しか回る事が無い。だから必ずお前のような人間の前に現れると。
"炉"は欲望で回り、新たな欲望を生み出す。
くれぐれも、そんなやっかいな女に関わらないように……
先生はそう俺に教えてくれた。


7/2
目覚ましで覚醒し、夢の内容を思い出す。
知らない女と、小さな子供。 あれは俺じゃない……俺じゃなくて……父さん、だろうか?
所詮は夢、気にする事は無いと言い聞かせ、桐人や紅音が迎えに来る前に登校し始めるソラ。
一人で昨日の伽那多の告白等について考えをまとめたかった……
が、そんなソラに陽気に話しかけてくる隣家の次女―向日アズミ。
慎之輔と同じく悪友の一人であり、更に未空先生の妹だ。(血縁は無いらしいが)
結局一人で登校するのは諦め、アズミと一緒に登校するソラ。
凄まじい毒舌ばかりの問題児だが、ソラはアズミが嫌いではなかった。
寧ろアズミはある意味ソラと「同業」であり、だいぶ前からある秘密のバイトをやっている。
そしてそんなアズミは慎之輔に好意を持っていた。
そんなアズミも、ソラにとっての理解できない人間、の一人だった。
また、アズミもソラと昔、肉体関係を持った事があった。
それも、強姦と言われても文句が言えないような状況で。
それでも友人を続ける、何処か壊れているアズミを前に、ソラは
こんな繋がりが気持ち良いと感じていた。
そんな通学中に、ふとアズミが慎之輔から届いた話……「悪魔憑き」の話をはじめる。
どうせただのゴシップだろうとばっさり切り捨てるソラだが、アズミ曰く今回は
そうでもないらしい。 しかも、その当事者はソラが「ある事件」で半殺しにした
グループの一人だったらしい。
そんな、とても友人とは思えないような会話を繰り広げつつ、ソラとアズミは二人で
白嶺へと登校していくのだった。


授業中、授業をサボって屋上で呆けるソラ。
理由は、伽那多からの呼び出しだった。
そんなソラの元へやってきて、煙草を奪い、変わりに一服し始める睦月先輩。
睦月先輩とソラは、いわゆるセックスフレンドだった。
先輩が誘い、ソラが受けた。 今でもただセックスをするだけの関係。
風がお前を捕まえた……妬むべきなんだろうな、私は。
良く分からない事を言い終え、先輩を屋上から去っていった。


放課後、伽那多の指定通りに旧校舎へと赴くソラ。
14ヶ月前、ここに入った時……ソラは、この中にいた人間を片っ端から鏖殺した。
重傷者が二桁、しかし死傷者はゼロ。 それがあの事件の非公式な事実だった。
しかし、本当はあの時、生きていた奴なんて物は一人もいなかった。
そんな事を考えながら、昨日と同じ部屋へと入るソラ。
そこには既に伽那多が待っていて、すぐに昨日の返事を促される。
そして伽那多の告白を受け入れたソラに、唐突にキスをする伽那多。
その唇から伝わる甘い衝動を、抑えこむソラ。
そんなソラの心境を知ってか知らずか、伽那多は「普通の人間」のように
付き合えた事を喜び、笑うのだった。


(とある夜。 深夜の学校で人間モドキを殺戮するアズミ。
そして何も気づいていない風を装い、そんなアズミを観察する未空。
悪魔の臓器……デビルズオーガンと呼ばれている、この能力を
使えば悪魔でなくとも人間モドキを作る事はできる)


(深い森を、彼女の小さな手を引いて逃げ続ける。
しかし、突如強烈な衝撃に破裂し、四散する体。
初めて目の前でみた、生々しい赤い飛沫は、父の血液だった。
父を殺した巨大なきつねに案内されながら、逃げ出した道を戻る。
いつかこの力がもっと上手に使えるようになったら。
まずはこのきつねを、そして父と母をこんな目にあわせてあいつらを
父と同じように殺してやろう。 そう心に決めた。)


伯母のたまには顔を見せろという電話を切った所で、ソラは週末は
そういえば伽那多とのデートの約束があった事を思い出す。
伽那多から告白を受けて以来、まだ一度も彼女に手を出していない自分に
驚きながら、朝ごはんを食べ、家を出発する。
家を出た途端、見知らぬ美少年(美少女……?)に唐突に声をかけられるソラ。
一瞬嫌な物を感じた直後、既にその場に美少年は居なかった。
無理矢理今のは幻だ、白昼夢だと納得させた所で、唐突に話しかけてくるアズミ。
いつものようなやり取りの中で、あの女―伽那多と、遊び感覚で付き合っている
ならば辞めた方が良いと、ソラは釘を刺される。
あの女は、こちら側と"同類"だと。


放課後の教室で、生徒会の残った仕事を二人で片付ける。
思い出したついでに、伯母の家に顔をだすために、週末のデートを
キャンセルしたいという話を切り出すソラ……だが、そんなソラに
じゃあデートついでに一緒に顔を出したいと提案する伽那多。
予想外の展開にソラはその提案を承諾する。
そしてそのまま教室で―初めての―性交に及ぶソラと伽那多。
錯覚かもしれない、しかし少し近づく事が出来た二人は、欲望の
ままに互いの体を貪り合うのだった。


とある夜。
表向きは名士と言われた、山の中にある屋敷で、全ての生命が
屠殺された。
その中心である、一人の少女を除いて。
父と母の敵を圧倒的な力で惨殺した少女。
少女はそこら中にぶち撒けられた死体の中で、眠る。
その目から一筋の涙を流しながら。


7/6
翌日、伽那多と話している未空に遭遇するソラ。
思い切り未空に伽那多と付き合っている事がバレている事に辟易しつつ、
生徒会へと移動する。 そこで桐人と話をし、想像以上に桐人が
伽那多の事を尊敬している事に少々驚くソラ。
自分の仕事を終え、退室した桐人と、しばらくの後ようやくやってくる伽那多。
しかし一緒にやるはずだった仕事を、さっき実は桐人が片付けてしまっていたため、
二人はそのまま近くの喫茶店に行く事に。
ごく自然に手をつないでくる伽那多に、ソラも自然と握り返すのだった。


7/7
伽那多とデートし、伯母の所に顔を出した後。
ソラの家に行きたいという伽那多を家に上げ、伯母さん宅での話等をしつつ、
二人は二回目の情事に及ぶのだった。


父の墓標を前に、ずっと探し続けていた人を見つけた事を報告する。


コールに目覚め、外に出る。
いつものようにふらりと街に出て、いつものような帳の中、いつものような小路で、
そして、いつものように悪魔を鏖殺する。


7/14
期末テストが終了し、伽那多の自宅に呼び出されたソラ。
喫煙を執事の翠碕に止められ、豪邸の中へと案内され……
飼い犬のファーの熱烈な歓迎を受け、盛大に吹っ飛ぶ。
ようやく開放された後、伽那多に豪邸を案内してもらい、最終的に
伽那多の部屋で談笑する二人。
その後、豪華な晩御飯をごちそうされ、やたらと豪華な一室を宛てがわれたソラ。
そんなソラの部屋に、のこのことやってきては、勝手に侵入してくる伽那多。
そんな彼女と、日常のありがたみなどについて語り合う。
しかしいつまでたってもお開きにならないお喋り会に、ソラはひとまず
シャワーを浴び……ていた所を伽那多に襲われ、そのままシャワールームで
互いの陰部を弄り合う事に。
一度射精した所で、先にシャワールームから退出する伽那多。
体を洗い終え、シャワールームを出たソラを、下ろしたての下着姿で
迎える伽那多。 当然のようにセックスを求める彼女に、砕け散る
ソラの理性。 何度もまぐわい続ける二人。
そのまま、ソラは本当に夜が明けるまで伽那多を犯し続けた。


まだ、恋を知らなかった頃。
白嶺学園。 歴史あるこの学園は今まで多くの人材と、「人外」を排出してきた。
この学園は、縁のある物を引き付ける。
ある日、偶然訪れた廃校舎で訪れた、衝撃的な邂逅。
そのまま逃げるようにそこを去る。 しかし彼の存在が頭から消えない。
初めての体験に、翌日も彼の事を確かめに行く。
そして、生まれて初めて誰かを好きになるという感情を自覚する。
その後彼は不良達を相手に問題を起こし、多くの彼にかんする噂が校内を渦巻く。
しかし、彼がどんな人間かを知っていた私にそんな事は関係なかった。
そして、決意する。


ある日、師に彼の事を訪ねてみる。
師曰く、彼のデビルズ・オーガンは"無限分岐"。 血族だけが持つ能力。
それは、彼方と此方を繋げ、因果をねじ曲げる力。
しかも、その血族は無限分岐以外にも臨海固有能力を有しているという。
そんな情報を執事から仕入れ、さらに彼への興味が湧いていった。


7/24
滞りなく終業式が終わり、夏休みが始まる。
いつものようにじゃれてくる慎之輔の相手を終え、屋上へ一服しに行く……
と、そこには先客・睦月の姿が。
無駄な噂でも立って、あのかまいたちの恨みを買いたくないという睦月に、
屋上を去ろうとするソラ。
そんなソラに、一言「充実してるか?」と問いかける睦月をはぐらかし、
そのまま教室へとUターンする。
教室へと戻ると、そこにはソラを探していた伽那多の姿が。
煙草の臭いで、睦月との関係を疑われたりしつつ、
結局は生徒会の仕事を手伝わされるソラ。
結局夕方まで生徒会を手伝い、夕暮れの中家路につく二人。
これから、家に来ない? と誘われ、結局それを受けるソラ。
こんな時間と距離感が嫌ではない……寧ろ気に入っている自分に、
ソラは伽那多に対して、生まれて初めて執着という物をしている事を感じる。


屋敷の中、夕焼け空を見上げる。
伽那多はファーの散歩に出ており、一人空を見上げ……と思いきや、いつの間にか
近づいていた執事に驚きつつも、喫煙を許可され、一服するソラ。
そのまま執事の翠碕と話を続け、翠碕の妹がだいぶ前に死亡していた事を知る。
そしてその妹が、良くこの煙草……父の遺品であるこの煙草と同じ銘柄を
良く吸っていたらしい。
何故かふともっとこの相手の事が知りたくなり、もう少し話を続ける事にしたソラ。
妹は"同業"だったのかと尋ねると、所属は違えど確かに同業だったらしい。
そんな妹は自分―ソラに似ていると翠碕は言う。
自分の決めた事だけど、契約を履行するのみ、だと。
そんな話をしながら、ソラはどこかこの翠碕―夢で見る"先生"に似た雰囲気を
持つ男を気に入り始めている事を感じていた。


天津とは、とある血族の分家筋だった。
事の始まりは、北御という本家の衰退から始まる。
北御の血族から、風塵炉の能力者が激減し……北御は、それを留めようとし、
数々の実験を繰り返す。
ある日その実験の過程で生まれた、炉に近い臓器を持つ化け狐。
しかしそれもまた完全ではなく……さらに実験は狂っていく。
ある日集められた私達は、化け狐の巣箱の中へと押しやられる。
犯され、その後食い殺されるニンゲン達。
あっという間……半月のうちに、数える程に減った私達……しかし、狐の数も
また半数へと激減していた。
一匹ずつ、バレないように私は狐を殺していき、残されたのは一匹の古狐と数人の私達。


桐人に誘われ、"ドレス"を着用し深夜の学校へと降り立つ。
七祇の使いとして、伽那多の事を確保しようとする桐人だが、そんな事に
素直に従うはずもなく……
連絡用に一人だけ生きたまま見逃し、足元で死んだふりをしている桐人をお越し、逃がす。
最後の一人を屠殺した所で、ようやく登場する赤い女。
同じ炉持ちが相対し、風の炉と、月の炉がぶつかり合う。
そして、勝負は一瞬で決着する。


たった一撃で、全滅する狩人達。
これが、風の炉の力の片鱗。
そして、ただその成り行きを観察する。
天津伽那多に牙を剥いた狗が、あっという間に鏖殺される。


夏休みに入り、一週間。
ソラは伽那多と毎日会い、何度も出かけた。
当たり前の日常―しかしそれが破られるのはいつも唐突だ。
三日前から伽那多と連絡が取れなくなり、しょうがなく伽那多の様子を探りに行く事にするソラ。
真夜中。 執事から聴きだした通り学園に来てみると、そこに居たのは桐人。
そして、変質する世界。 まるで人でない様子の桐人に、ソラはスイッチを切り替える。
途端、飛び退いてソラから離れる桐人と、当たりから溢れだすモドキの気配。
そして、瞬殺されるモドキ共。
メガネをかけなおし、桐人の後を追うソラ。
完全に変質しきっているのに、なお元の精神状態を保っている桐人。
何故、桐人が逸脱しきっていないか。
それは白嶺に入る少し前、桐人はソラの元へやってきて、自分を殺してくれと懇願した。
その時の桐人は既に逸脱者となる寸前、しかし精神が逸脱する前に、人として死にたいと。
しかし、ソラはお前の望みは死ぬ事じゃない、ニンゲンのままで居たいのだろうと言う。
そして、体の変質は止める事ができないが、精神の変質はソラが上書きし続ける事で
ニンゲンのままでい続けられるようにしようと。
そして、桐人はそれを望んだ。 だからソラはソレを桐人の中へと刻み込んだ。
しかし、桐人はその願いを捨てた。
それは、ソラが伽那多に対して"執着"したから。 桐人の望んだ日常が破壊されてしまうから。
そして、ソラは親友と殺し合う。 心の底から喜びながら。
雨のように……文字通り雨のように降り注いだ侵食の槍で、満身創痍となる桐人。
そして、ソラは桐人を惨殺する。
その後、変わり果てた校舎の屋上で、見知った姿―天津伽那多をソラは目にする。
その前で震えながら立ち上がる赤い女―七祇紅音。
そして伽那多は口を開くと言った。 別れよう、と。
風の炉を制御するのに必要な力は手に入った、だからもう要らないと。
瓦礫から降り、その場から帰っていく紅音。 しかしソラは伽那多を見上げ続ける。
伽那多の中に生まれつきあった炉―風塵炉。 それは力が強すぎ、一人では
とても制御できない物だった。 だから特別な存在であるソラとセックスを重ねる事で、
伽那多はようやく炉を安定させる事が出来るようになったと。
しかしソラにとってそんな事はどうでも良かった。 ただ、契約を守っていない
その一点が問題だった。 だからお前を連れて帰る、ただそれだけだとソラは言う。
そして、爆発する暴風。 予想以上の侵食をする風の炉に、あっという間に
ボロボロにされるソラ。 伽那多の絶靴の直撃を受け、ソラの体を蝕んでいく侵食。
死に直面した瞬間、ソラの中で何かがカチリと填る音がする。
そして、天から落下してきた巨大な剣により爆散する伽那多の魔風。
侵食され尽くした体を修復しつつ、目の前の敵に対して変質しようとする体を抑えるソラ。
既に勝敗が決した二人、ソラはお前と―伽那多と一緒にいたいと言うが、伽那多は
それを拒み、殺すなら殺せと吐き捨てる。
そんな中、雨の降らないはずのディバイドで唐突に降りだす雨。
降らないはずの雨に困惑する伽那多を、ソラはそのまま強引に犯す。
そしてそのままソラは伽那多の首筋から吸血し……二人の間で交わした"契約"を
伽那多の体へと刻み付ける。 そしてそのまま何度も伽那多の体を犯し続けた。
降り続ける雨。 それはこの世界が消えていく合図のような物。


初めて血の味を知ったのは、両親が死んですぐの頃。
初めて殺した、ニンゲンのような姿をした化物。
そいつは、そこを始原が眠る墓所と言った。
そして、襲い掛かってくる化物を、ソラは殺した。
初めて悪魔を殺し、初めて血の味を知った日。
そしてそれから悪魔をひたすらに殺し続け、遂にソラは「女」に出会う。
信じられない程美しい女―しかし、それは悪魔だった。
そしてソラとその女は初めて出会ったその晩に、一晩かけて殺し合う。
血の味なんてどれも同じ、ただまずいだけのはずなのに何故
伽那多の血は何故あんなにも美味しかったのだろうか。
この伽那多への執着が愛なのかどうかは分からない、しかしきっとこれに
意味はある―ソラはそう考える。


結局ソラと訣別する事ができなかった伽那多。
ソラを殺すために街にとどまり続け、結果ソラに返り討ちにあい……
そして、気付けば伽那多の屋敷に居候して一週間になるソラ。
崩壊寸前のディバイドから脱出し、意識を失った伽那多を館まで届けたのが
一週間前。 しかし執事(と犬)に執拗に止められ、結局伽那多が
目を覚ますまで屋敷で看病する事に。
ようやく目を覚まし、回復した伽那多との日常を選んだソラ。
桐人や紅音という日常を失ってまで手に入れた伽那多との生活を、
嬉しいとは感じる事はなくても、悪くないとソラは感じる。
そして、夜。
毎晩決まった時刻に、空気が変質する事を感じていたソラは、その時を
見計らいそっと部屋を抜け出し、庭に出る。
そこにはあの夜と同じ姿をした伽那多が一人立ち尽くしていた。
そこでソラは、何故あんな事をしたのかを伽那多へと問いかける。
伽那多は、自分達が生まれてきた理由、何故こんな殺戮ゲームを
させられている、その理由が知りたかったと答える。
ソラを一目見た時、ソラならその答えを教えてくれると直感し、
ソラと付き合い始めた―しかし、気付けばその答えをみつける事よりも、
ソラの存在が大切になってしまった伽那多。
人は分かり合えない。
しかし双方向の欲望は、何処かで繋がる事ができるのかもしれない。
そう言って、二人はまた交わり合うのだった。


それから。
桐人が死に、紅音も学園を離れた白嶺学園。
ソラ達がディバイドを破壊した事で、それまで学園に干渉していた
者は全員一様に手を引いた。
結局、ソラは伽那多を鏡として選び、今日も悪魔を殺し続ける。

0 件のコメント:

コメントを投稿