2012年11月2日金曜日

10月読んだ本まとめ

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1912ページ
ナイス数:46ナイス

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)感想
面白かった。名作。特に物凄いあっと驚く展開がある訳でもなく、心踊るような不可思議なテクノロジーがある訳でもなく、コールドスリープという使い古されたようなネタから始まる話な訳ですが、何というか、話が綺麗。訳も良く、話がすいすい読めます。今まで色々な所に散り散りになっていたパズルのピースがハマり合っていき、最終的に開かれた夏の扉に、読後は得も言われぬ満足感を感じていました。いつかまた再読したい本です。
読了日:10月29日 著者:ロバート・A. ハインライン
ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)感想
悪くはない、悪くは無いんだけども……まぁまぁ面白かった、止まりかなぁという所でもありました。4巻までの手に汗ににぎるドキドキは全く無く、かといって感動して涙が出るほどかというとそんな事もなく。ちょっと中だるみ感が出てきている気も。個人的にはラスト数P、記憶から消えかけ始めていた、あの人の名前が出てきた事で、再度SAOという世界のストーリーが紡がれるのか? と期待。 何かワタクシ、このノベルには毎度今後に期待って言って締めている気がしますw
読了日:10月26日 著者:川原 礫
ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)感想
良質なSF集!といった感じでした。中には肌に合わない作品もありましたが、概ねサクサク読めますし、誰でも手軽に楽しめると思います。どの作品も時間という概念についてうーんと唸らせてくれて、自分のようなSF(特に時間SF)に疎い者には入門書的にうってつけかも、と感じました。短編一個自体はすぐに読み終えられるボリュームなんで、是非色々な方に読んで頂きたいですね!
読了日:10月19日 著者:テッド・チャン,クリストファー・プリースト,リチャード・A・ルポフ,ソムトウ・スチャリトクル,F・M・バズビイ,イアン・ワトスン,ロベルト・クアリア,ボブ・ショウ,ジョージ・アレック・エフィンジャー,ロバート・シルヴァーバーグ,シオドア・スタージョン,デイヴィッド・I・マッスン,H・ビーム・パイパー
DZ(ディーズィー) (角川文庫)DZ(ディーズィー) (角川文庫)感想
少しづつ、少しづつバラバラの話がからみ合っていき、遂に迎えるエンディング。しかしそこからの最後の最後の展開には鳥肌が立ちました。ちょっと残念なのは話のキーを握ると思っていた沙耶の最後に関してですかねぇ。えっ……といった感じでした。遺伝子絡みの話はほぼ何を言っているか分からず説明的なセリフで必死についていくだけでしたが、それでもページを捲る手が止まらない、加速していく物語に取り憑かれてしまいました。さぁ、生まれてくる新しい子供。人類は新たな進化を迎える事が出来るのでしょうか。
読了日:10月9日 著者:小笠原 慧
ふちなしのかがみふちなしのかがみ感想
カテゴリはホラーとしましたが、恐怖に震えるような話ではなく、理不尽系や叙述トリックだったりな印象です。一番おもしろかった話はやはり"ふちなしのかがみ"ですかねぇ。ホラーとも取れるし、猟奇ミステリとも取れる話で読んでてわかりやすいです。花子さんは確実にホラー、セミの話はホラーというか……ハートフルですよね。それ以外は正直、話をちゃんと咀嚼しきれませんでした。誰かとこういう事?って確認しあいたい……!
読了日:10月3日 著者:辻村 深月

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