2012年12月2日日曜日

11月読んだ本まとめ

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2272ページ
ナイス数:44ナイス

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)感想
上巻後半からの盛り上がりが、下巻では更に加速していきます。書かれた時代を考えると、これだけの盛り上がりを見せるのは驚異的だと感じました。ただ、結末に関しては……正直、偶然と必然が入り混じっただけというか、若干オカルト気味というか……動機に関しても全く理解できない(し推測もできない)物で、ミステリとしてこれはどうなんだろうか? と感じてしまいました。面白い作品なのは間違いないのですが。期待していた物と違ったのと、後半の凄まじい勢いがそう決着するのか……という所で少々不完全燃焼気味で終わってしまいました。
読了日:11月26日 著者:中井 英夫
新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)感想
序盤、なかなか進まない話と、無駄(無駄ではないですが話と関係無い)な時代背景や建物等の描写になかなかページが進みませんでした。 しかし、第二の殺人から、急加速していく話に、思わず後半は一気読み。特にアリョーシャがその手で……という所が何だかぞわぞわとさせてくれます。そして、真の名探偵登場か? と思いきや何やら思わせぶりな事ばかり……さて、この話は一体何処に着地するのでしょうか……?
読了日:11月19日 著者:中井 英夫
フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。感想
夜中、風呂あがりに髪が乾くまで……と読み始め、気付けば早朝まで一気読みしてしまった。最近の若者なら誰でも少し共感してしまいそうなダメな主人公に、唐突に訪れる母親の不調。父は頼れない、自分がどうにかするしかない……そこから始まる誠治の奮闘が、読み手の心を掴んで離さない。ちょっと誠治の社会生活がトントン拍子で行き過ぎな所が残念ではあるが、家族・仕事と抱えている問題がどうなるのかとドキドキして、ページをひたすらにめくってしまいました。最終的に、今の誠治・誠一ならきっと良い家族が築けるはず。そして真奈美がんば!
読了日:11月11日 著者:有川 浩
アクセル・ワールド〈11〉超硬の狼 (電撃文庫)アクセル・ワールド〈11〉超硬の狼 (電撃文庫)感想
ようやく新章スタートといった所ですかね? 加速研究会との話がようやく進むのだろうか……さて、今回はハルの新アビリティGetに向けての話になるわけですが、これ以上ハルがユニークなアビリティとか手に入れてくのはどうなんでしょう。ちょっとパワーバランスが悪いような気が。 と言っても読みやすいのは相変わらず(そしてモテモテなのも変わらず)、謡の話も一歩進み、ゆっくりゆっくりですが話は進んでいる感じ。人気出ているので、無駄に間延びさせずに、きっちりと話を完結させて欲しいなぁと感じました。
読了日:11月8日 著者:川原 礫
ソードアート・オンライン〈8〉アーリー・アンド・レイト (電撃文庫)ソードアート・オンライン〈8〉アーリー・アンド・レイト (電撃文庫)感想
また短編集……と思ったんですが、意外に面白かったです。特に「はじまりの日」におけるキリトがデスゲームを始めたばかりの頃のエピソードとか非常に良かった。何か、こう巻数を重ねていく中で徐々に徐々に茅場のやりたかった事が明らかになっていくような感じがしますね。しかし、「圏内事件」のヒースクリフの異常な知識量にキリトは不審さを感じても良いのでは……と思いました。一騎打ちの反応の良さより明らかに怪しいと思うのですが!(笑
読了日:11月6日 著者:川原 礫
陽だまりの彼女 (新潮文庫)陽だまりの彼女 (新潮文庫)感想
途中まで、それはそれは甘いラブコメ。気付けば世界にどっぷり浸かり、真緒が愛しくてしょうがなくなります。しかし(解説でも書かれている通り)途中から感じる、これはミステリ?と思いきやファンタジー?という、じょじょに迫りくる崩壊の足音。最後をハッピーエンドとするかは読み手次第でしょうけども、正直自分には辛かったです。それでも、読了後の満足感はひとしお。読んでいる最中の、まさに陽だまりのような胸をポカポカさせてくれる感じが最高でした。後ご両親素晴らしい。
読了日:11月1日 著者:越谷 オサム

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