2012年9月22日土曜日

この大空に、翼をひろげて 天音END















以下はネタバレを含みます。

未プレイの方は要注意。







天音ルート打開。 これにてフルコンプ。
天音ルート……凄い良かった!
小鳥ルートに並んで好きですね。
後、ドラクリオットの時も思ったんだけど、性にたいして頓着無い
キャラが実は凄い素でエロい、みたいなキャラに俺弱いのかも。
現実ではまぁありえないんだろうけど。(二次元だからいいんですよ!)

何にせよ、予想どおり飛岡は実は良いヤツなんだろうというのも
ようやく天音ルートで開花しまして。
飛岡のやった事はわりと許されない事だと思うけど、結果的に
彼女達を救う事ができたって考えると良い教師だよなぁあいつも。
他のルートでは本当にただの悪役になっちゃってるけどwwww

まーもう何だろう、コレ以上語れる事が無い……
とにかくゲームをやってこの空気を感じて欲しいとしか言いようが無いですわ。

天音ちゃん良く頑張った、偉い!


という訳で、ストーリーまとめ。
こちらも小鳥ルートの物を参照してもらい、差分のみあげておきますね。




(明け方当番・天音差分)
夜眠れずに、もそもそと起きだす碧。
庭に出てみるも、天音先輩は居らず、碧は門の方へと移動する。
そして、滑走路で空を見上げる天音先輩と出会う。
夜空は星が瞬き、どう見てもモーニンググローリーが発生しそうな
前兆は現れていない。
今年こそモーニンググローリーが来るといい……そんな話をしながら、
天音先輩は碧達のおかげでここ最近の学生生活は本当に楽しかった、と語る。
自分は他の生徒より長く学生を続けていながら、学生生活という物を他の
人のように楽しめていなかった。
最近の生活は今まで楽しめなかった分を凝縮したかのように、充実していて
楽しい。 そう語る天音先輩に、もうその生活が終わってしまうような気がして、
碧はふと、やり残した事は無いんですか? と尋ねる。
そんな碧の問いかけに、天音先輩はモーニンググローリーを飛ぶ事と……
それと、恋だな、と答える。
唐突な答えに慌てる碧に、天音先輩は、碧君はキスした事はあるのか? と聞いてくる。
碧はした事無いけど、出来る物ならしてみたいです。 と答え、これじゃ天音先輩と
キスしたいです! と言ってるみたいじゃないかぁぁぁとうろたえる。
そんな碧の気持ちも知らず、じゃあ私としてみないか? と言い出す天音先輩。
天音先輩の両肩に手をそえ、唇を近づける碧。 すんでの所で自分の体を
引き剥がし、そういう事は好きな相手としてください! と言う碧。
そんな碧に、今の傷ついた、とむくれて天音先輩は寮に帰っていってしまった。


(雲の回廊を渡るの失敗後、荷物をまとめ帰ろうとする天音 天音差分)
ガレージを去っていこうとする天音先輩に、碧は思わずその腕を取ると、キスしてしまう。
最初は驚いていた天音先輩も、すぐに碧の唇を受け入れてくれる。
キスが終わった後、こういうのは好きな人とするんじゃ……と言う天音先輩に、
碧は天音先輩の事が好きだ、伝える。
そんな碧に、笑顔でありがとう、最高の思い出ができた、と返す天音先輩。
碧は天音先輩をバス停まで送り、そして彼女はソアリング部を去っていった。
(天音先輩?回想)
ある日突然、イスカがボロボロのグライダーを何処かから発掘し、これで
空をとぼう! と言い出す。 高所恐怖症の天音は嫌がったが、イスカの
強引さと、雲の回廊の写真から、天音もイスカと空を目指す事になった。
やっぱり無理じゃないかな、と思っていた物の、イスカが出来るというと
根拠無く確かにできるかも、と思わせる物があった。
イスカは天音に、自分が絶対に天音をこの雲の回廊にまで連れていく、と
約束した……が、ある日、その約束を残したまま、イスカはいなくなってしまう。
そうして、天音の世界からまた色彩がなくなっていった。

あれから一年。
再度夏を迎えたソアリング同好会。
一年前、夏が終わった後、拍子抜けするぐらい簡単に天音先輩は去っていってしまった。
その後、飛岡らによりガレージ取り壊しの話が持ち上がり、碧達はなんと
立てこもりという方法で対抗した。
本来そんな事で取り壊しを無しする事は出来ないはずなのだが、なぜかそれから少しして、
ガレージの取り壊しという話は無期延期となり、今でもガレージは残ったまま。
理由は分からないが、ガレージとグライダーは無事守り通す事ができたのだった。
しかし、部員数の不足、顧問の不在、有資格者の不足という事でソアリング部は
同好会に格下げされ、ガレージは鍵を下ろされ立入禁止となってしまっていた。
あれから一年、トビウオ荘の新しい住人、亜沙・依瑠という新入部員をGetし、
朱莉さんの所へ部の設立を直談判しにいったが、顧問と有資格者の件で
跳ね返されてしまった碧達。
とりあえず何とかまずは顧問を見つけようとするさなか、なんと再度ガレージの取り壊しの
話がもちあがっている事を、マー坊に教えられる。
どうするかと悩んでいる所に、あげはによるさらなるビッグニュース。
なんとそれは、天音先輩が恵風学園に帰ってくるという話だった。

依瑠の話によると、天音先輩は風車の丘に作る、新型風車に関する講師を務めるために
来るのだろうという話だった。
天音先輩が帰ってくるなら、天音先輩に顧問を頼もう! と色めき立つ小鳥。
翌日、朝遅れて登校した碧は偶然天音と出会い、大事な話があるので放課後を
時間をくれとお願いする。
放課後、教室で碧・小鳥・あげは・亜沙依瑠姉妹で天音先輩を待ち、顧問の
お願いをする。
しかし(小鳥的には)意外に、もうグライダーを飛ばそうとするのはやめた方がいい、と
顧問を受けてくれない天音先輩。
寮に帰り、ショックで号泣する小鳥。
ようやく落ち着いて、庭に出て空を眺めていた小鳥に、碧は一年前、天音先輩に
告白した、けどフラれた、という話をする。
翌日、偶然風車の丘に下見をしにいく天音先輩と出会った碧は、下見に一緒に
連れて行ってもらう事に。
下見が終わった天音先輩に、もうあの頃の事は終わってしまった事なのか、と
碧は問いかける。
天音に色々と大人の都合があるのがわかるが、自分は何が正しいかなんて事を
押し付けられたくはない。 自分は天音先輩達と一緒にグライダーを作った
あのガレージを守りたいし、モーニンググローリーを飛びたい、と力説する。
しかし結局はっきりしない天音先輩と、碧は別れ寮に帰る。
その後、天音はなんとなく滑走路へと足を向け、空を眺める。
しかしそんな天音に声をかける人……タツヤ(あんちゃん)がいた。
タツヤは天音に、顧問断ったんだって? とソアリング部の話をしてくる。
大人にならないとな、という天音にタツヤはそんな物放っておいてもいつかなる、
しかしその逆は無いぞ? と言う。
更に、天音がいなくなってからも活動続けていた碧達が、まるでイスカを
失った時の天音のようにさみしそうな顔をしていたぞ? と言うタツヤ。
自分のせいで碧達に迷惑をかけてしまった……と凹みそうになる天音だが、
そんな天音の表情を見て、あいつらはお前のためにやっているとしても、
お前のせいでやってる訳じゃない、ようは楽しいからやっているんだ、
お前も今やれる事を頑張るんでいいんじゃないのか? と言い、去っていく。
翌日、もうグライダー強奪計画をたてる碧とあげは、小鳥。
そんな所に突然朱莉がやってきて、おめでとう、天音先輩が顧問を引き受けて
くれたので、ソアリング部は正式に部として認められました、と報告にきた。
興奮して、天音先輩を探しに猛ダッシュする一同。
天音は滑走路で風にあたっていた。
自分は楽しむという事が苦手だな……と思いながら、遠くから聞こえる碧達の声に
心が踊り始める天音だった。

その昔、イスカと二人でグライダーを作っていた頃。
イスカに、この前手伝ってもらった男子(タツヤ)をソアリング部に
入れたらいいんじゃないかと思うんだけど……と相談された天音。
しかし、タツヤの話をする時に、何だかいつものイスカと違う感じになる彼女を
見て、天音はその男子を入れるのは反対だ、とむくれる。
そんな天音をかわいーーと抱きしめながら、でも、あんたも恋愛の一つでも
すれば世界が変わるわよー? というイスカ。
当時、天音は恋愛のなんたるかを全く理解していなかった……
時は現代に戻り、一年ぶり、ついに開けられたソアリング部の鍵。
感慨に浸る一同……だが、容赦なく積もった埃を天音先輩が
思い切りバフッとふっ飛ばした所で、まずは掃除をする事に。
こうして感動的だかそうでもないのか分からない部活動初日が終わり、
皆で楽しく下校の時間。
楽しく話している天音先輩をぼんやりと眺めている碧に、小鳥が
小声で、天音先輩帰ってきてよかったね、っていうか付き合っちゃえ!
とけしかけてくる。
しかし碧は折角の空気を壊したくないし、こうやって楽しそうな先輩を
見てるだけでいいんだと答える。
翌日、テスト期間に入り部活動は禁止となったため、ガレージへと
勉強しにきた碧。
しかしそこにはテスト期間で部活は中止という事を完全に忘れていた天音先輩が
新PCのセットアップをしていた。
天音先輩に会えた事を喜びながら、一人ガレージで勉強に集中する碧。
一方その頃、トビウオ荘できゃぴきゃぴと勉強会を開いている
小鳥・あげは・亜沙依瑠。
そんな中で亜沙が突然、そういえば碧先輩って……天音さんの事好きなんですかね!
と言い出す。 当然でしょー上手く隠せてると思ってるみたいだけどーと返すあげは。
碧が天音に告白しフラれた事をしっている小鳥はもごもごとする。
しかし天音には彼氏がいるのか? そんな話で悶々としはじめた一同は、
よし! 今度しっかり天音ちゃんに聞いてみよう! という事で落ち着く事に。
しかしその日の夜、腹を空かせた天音を連れて帰ってくる碧。
ご飯を食べ終わり、さっさと帰ろうとする天音を小鳥が引き止め、
とりあえず亜沙達の部屋へと連れていく。
そして始める恋話……が、何と驚くべき事に天音は碧と付き合ってる物だと思っていた。
天音の驚愕のボケにポカーンとする一同。
助っ人の佳奈子さんを部屋に連れてきて、現状を天音先輩に説明すると、
ではどういう状態を付き合ってるというんだろう? と疑問符を浮かべる天音。
そんな彼女に、佳奈子さんはお互いが付き合ってると認識している事、と答える。
とりあえず天音から碧に気持ちを伝え、碧がどう返事するかだねーとまとまる話。
ようやく話が終わり、降りてきた一同。
碧と顔を合わせた碧は小鳥にせっつかれ、気持ちを確認……しようとするが、
ヘタれた天音はそのまま逃げ帰ってしまうのだった。

試験最終日、いつものようにガレージにいった碧は、驚愕のシーンに出くわす。
何と仕事ではなく、保健体育のようなページを天音先輩が真剣な表情で
見ていたからだ。
そして碧に気付いた天音先輩がものすごい焦った状態で必死に言い訳をする。
そして、碧君はセックスをした事は無いのかと聞いてくる天音先輩。
あるわけないでしょ! と答える碧に、そうか、私もだ……と答える天音先輩。
碧は、何だか同じようなやり取りを一年前……そうだ、滑走路でキスをした事が
あるないだのという事でしたような気が……と思い出す。
そして、あの時と同じように、じゃあ碧君、私と……と言い始める天音先輩。
自分が好きだという事を伝えたのにそういう事を言い出す天音先輩に
怒り出す碧。 怒られた天音先輩はシュンとなり結局その場はそれで終わってしまった。
そして始まる夏休みと、本格的なグライダー制作。
初日だというのに夜遅くまで皆で作業し、気合十分なソアリング部面々。
とりあえずこんな所で上がるかーというあげはの合図に、帰ろうとする一同。
帰り際、頬を赤く染めながらギュッと指先を天音先輩に掴まれ、その感触、その素振りに
帰宅してから悶絶する碧。
ひとしきり悶絶した後に、やっぱり自分は天音先輩の事が好きだ、今度こそしっかりと
告白しようと心に決めるのだった。
しかし、連日の部活動、告白ができるシチュエーションなどなかなか出来る訳もなく、
過ぎていく日々。 グライダー制作の方は順調だが、悶々とする碧。
(と、そんな碧と天音を見て悶々とする小鳥)
しかしある日、疲れて眠りこけてしまった碧に、これ幸いと碧の世話を天音に任せ
帰っていくソアリング部面々。
碧が目を覚ますと、そこは天音先輩の膝枕の上だった。
なぜ!? とおたおたしながらも寝たふりを続ける碧に、可愛いなぁ……と
言いながら、突然キスしてくる天音先輩。
その感触に、思わず目を開けてしまった碧は天音先輩とばっちり目があってしまう。
そしてそのまま、我慢できずに天音を押し倒してしまう碧と、セックスしても良いよ、
という天音先輩。
我慢できずに胸にむしゃぶりつき、お互いの初めてを奪い合い二人。
繋がりながら、ずっと碧君の事が好きだったんだぁぁと告白する天音先輩。
情事の後、天音がずっと碧と付き合ってるつもりだったという一連の流れをしらされ、
唖然とする碧だが、まぁ結果オーライかな、と納得する。
こうして付き合い始めたのだから……と納得し、天音を送っていこうとする碧……
だが、天音は相変わらずずっとガレージに泊まりっぱなしだったという事が判明、
結局一年前の用に強制的にトビウオ荘に連れていかれる天音だった。

その後、結局トビウオ荘に住む事になった天音先輩。
部屋に大量に運び込まれる荷物。 碧とこれでいつも一緒だーと喜ぶ天音先輩。
そして夏はあっという間にすぎていき、お盆に差し掛かった頃、ほたるやマー坊も
手伝ってくれたおかげで、グライダー制作は順調に進み、数日後には
テストフライトが可能な所までこぎつけた。
また、天音先輩の分析によると、昨年のモーニンググローリーはなりそこないで、
あれこそ今年本来のモーニンググローリーが発生する予兆だと言う事らしい。
その日の夜、小鳥は天音を部屋に呼び、イスカのノートを天音に返す。
小鳥が持っていればいいのにという天音だが、このノートに出てくる、"大親友"が
持っているべきだという小鳥の気持ちに、天音はノートを受け取る。
そして数日後、ついに完成したグライダーで、テストフライトをはじめるソアリング部一同。
未だイスカとの思い出であるグライダーと向き合う事がつらそうな天音に、碧は
自分がイスカの想いも一緒に空を飛ぶから、と言い、飛ぶ。
そんな自分の設計したグライダーが飛ぶところを眺めながら、天音は
イスカに自分達の思い描いた翼が空を飛んでいるぞ……と語りかけるのだった。

あれから何度かテストフライトを順調に重ねた後、ソアリング部はモーニンググローリー前に、
最後の休みを取る事に。
小鳥と亜沙、依瑠姉妹はそれに合わせて一端帰省する事になった。
そんなしばしの休みの前、トビウオ荘である物が見つかった。
小鳥が食堂で床板を踏み抜いた際に、床下から見つかった缶の箱。
その中には手紙が二つ、メガネケースとパンダのぬいぐるみが入っていた。
そしてそれを見た天音いわく、メガネケースは自分の物、パンダはイスカのお気に入りだという。
手紙は将来の自分と天音に向けられた物らしく、どうやらこれはイスカの
タイムカプセルのような物らしい。
手紙の一枚目は、私はまだそこにいきていますか? という一文のみ、もう一通の
どうやら天音あてらしき物はもう彼氏はできたかとか、人生成功してるか、などそんな事が書いてあった。
そしてそれを見た依瑠が、イスカってもしかして美鷺イスカの事ですか? と
聞いてくる。 依瑠いわく、イスカは風戸家とならぶ名家、美鷺家の娘らしく、
昔パーティーであった事があるとか。
という訳で、帰省にあわせて依瑠達には実家でイスカの事を調べてもらう事になった。
そんな話を、ウインチのメンテをしながらあんちゃんに話す碧。
あんちゃんいわく、イスカは自分の体が弱く、長く生きられない事を知っていた。
その分生き急ごうとしていたイスカは学園で浮いていて、同じく(別の意味で)浮いていた
天音と仲良くなったという。
碧は話の流れで天音と付き合い始めたあんちゃんに報告するが、予想以上に喜ばれ、
もしかしてあんちゃんって天音先輩の事好きだった? と聞く。
そんな問いかけに、いや、俺が好きだったのはイスカだ、と答えるあんちゃん。
もしかして今でも好きなの? と碧が聞き、しばらく遠くを眺めた後、あぁ、好きだなと
答えるあんちゃん。 あまり深くツッコミすぎたかも、と反省する碧に、あんちゃんは
天音を頼むぞ! と碧をバンバンと叩くのだった。
碧、天音、佳奈子だけになった寮で、いつものようにご飯を作っている碧。
佳奈子さんにそういえば付き合ってるのにデートいかないの? と言われそう言えば……と
思った碧は早速天音先輩をデートに誘ってみる事に。
しかし普通の女の子が行きたがるような所に彼女が興味を示す訳もなく……結局天音先輩が
行きたがったのは、例の湖だった。
早速二人で湖に行き、水着になってはしゃぎまくる。
ある程度たってから、砂浜で日差しの下横になっていると、発情した先輩に誘われる碧。
我慢できる訳もなく、岩陰でパイズリ→バックでセックス とおもいっきりいたしてしまう。
その後寮に帰って、ごはんごはん~と喜ぶ先輩を見ながら、自分は天音先輩と一緒に
入れれば何でも幸せなんだな、と感じる碧だった。

帰省組が帰ってきて、再開されるテストフライト。 また遂に合宿(という名の早起き当番)も
始まり遂にモーニンググローリーに向けてテンションを上げていくソアリング部一同。
しかし、またも飛岡の横槍のせいで滑走路が使えなくなってしまう。
顧問の天音が滑走路の持ち主の所に話をつけにいき、無事滑走路は使えるようになったが、
あまりにもしつこい飛岡の嫌がらせにみんな辟易していた。
トビウオ荘に戻り、あんちゃんを呼んでそんな話をしていると、あんちゃんはそれは
俺たちのせいかもしれない、と言い出す。
何でも昔の飛岡は生徒達に対し公平で、熱血ではあったがそんな嫌われる生徒ではなかったらしい。
しかし例の夏におきたイスカの事故(天音もあんちゃんも詳細は不明)のせいで、
ソアリング部を目の敵にしているのかもしれない、と。
そんな事を言うあんちゃんに、亜沙依瑠が帰省で仕入れた情報―イスカは少なくともその事故では
死んでおらず、何処かの療養所に運ばれた事、それ以上は向こうが詮索されたくないらしく
情報を引き出せなかった事を話す。
とりあえず例の事故でイスカが死んでいなかった事にほっとするあんちゃん。
そういえば天音先輩が帰ってこないな、という事で碧はおそらくガレージにいるであろう天音先輩を
迎えにいくことに。
あんちゃんと一緒に学校へ向かいながら、もしかしたら天音先輩も色々とショックを受けているかも
しれない……と心配しながらガレージに入る……
と、そこにはエロ動画を漁りながらエッチの勉強をしている先輩の姿が。
あまりにもアレな光景に、思わず怒る碧、どうしたら許してくれるんだ~とうろたえる天音に
碧は膝枕をしてくれと頼む。
しかし当然膝枕で終わる訳もなく、目の前のおっぱいに興奮した碧におっぱいをぷるんっと
出して吸わせた上、足コキまでしてされる始末。
情事の後身支度をし、ふとモーニンググローリーの写真が入った写真立てを見る碧。
そんな碧の姿に、昔、その写真は今のように写真立てに入っていた、しかしイスカが事故を起こした
夏、写真は写真立てから引きぬかれていて、小鳥が写真を見つけるまでずっと行方不明だった、と
天音は語る。
イスカが取っていったとしか思えないが、どうしてそんな事をしたんだろう、と首をひねる二人だった。
寮に戻った後、一雨きそうな天気に、いい時間だったが皆でグライダーを回収する事に。
しかし、そこでウインチに何かしようとしている男を見つけた碧。
すんでの所でウインチの破壊は阻止できたが……何と、その男は飛岡だった。
幾らなんでもやりすぎな飛岡に、怒る一同。
しかし飛岡の様子もおかしく、溜まった物を吐き出すように天音先輩の事を批判し始める。
お前のせいで美鷺(イスカ)はあんな事に……! と言う飛岡に、碧達は例の夏何が
あったのかを飛岡に問い詰める。
例の夏、あんちゃんと天音が居ない状態にも関わらず、ソアリング部に対する風当たりが激しくなって
焦っていたであろうイスカは一人でテストフライトを敢行する。
しかし着地に失敗したイスカは、命に別状はなかったものの骨折し、ショックによる発熱で
入院する事になってしまった。
元々体が弱かった上、地元の名士だった美鷺家の恥とイスカの事故はもみ消され、学園も
強制的に退学させられ、イスカはそのままぷっつりと消息を断った。
しかし、それで天音先輩を恨むのは筋違いだ! と憤る小鳥達に、飛岡は突然天音先輩に
謝罪をしはじめる。 それは、イスカから天音にあてた手紙を飛岡は預かっていたのに、それを
今までずっと渡さずにいたという物だった。

翌日、朝飛岡がやってきて、例の写真を天音先輩に渡していった。
そして、それを読んだ瞬間、強烈なショックを受けて部屋に引きこもる天音先輩。
ご飯の時間になっても出てこず、おいておいたご飯にも手をつけない。
憂鬱な雨模様と天音先輩の状態から、今日の活動はとりあえず中止にした小鳥達。
手持ち無沙汰で早めに夕飯の準備をしていた碧達だが、誰かがトビウオ荘から
出ていくのに気づく。
佳奈子さんかな? と思いきや、佳奈子さんが二階から何やらルーズリーフを
何枚か持ってきて、天音先輩の部屋の前に落ちてたんだけど……と碧に渡す。
それは、イスカからの手紙だった。
しかもその内容は、雲の回廊に連れていくというのは嘘だった、モーニンググローリーが
そう都合よく自分たちが学生の時に来るとは思っていなかった。
悪かった、自分の事は忘れてください。
といった物だった。
あわてて、寮を飛び出し、天音先輩を探しに走り出す碧。
小鳥に電話番を任せて、あげはや亜沙依瑠達とも手分けして天音先輩を探す。
そして、遂に滑走路で彼女を見つけた碧。 天音先輩はそこで、グライダーの
翼を石で破壊しようとしていた。
取り乱している天音先輩を何とか押さえつける碧と、徐々に滑走路に
集まってくるソアリング部一同。
自分のせいでイスカを縛り付けてしまった、二人の夢の結晶だと思って作った
グライダーだったけどこんな物は呪いでしかない! とまたグライダーを
怖そうとする天音先輩。
そんな彼女に、小鳥と一緒にやってきたあんちゃんがひとつの報告をする。
あんちゃんはなんとイスカが居た療養所を調べて、そこまで行ってきたらしい。
そしてあんちゃんの話によると、ちょうど半年前ぐらいに療養所から出て、
今は外で元気に生活していると。
そして、そのきっかけになったのが一枚の写真……それは、昨年のモーニンググローリー
もどきを碧達がグライダーで飛んだ写真だった。
それを聞いて、イスカが無事だと一安心する天音。
だが、やはり自分は碧達と同じ夢は見れない。
イスカの見ていた夢が嘘で、自分を忘れて欲しいというのが願いなのに、
自分はモーニンググローリーを目指すという夢を持てないと天音は言う。
そんな天音に、でも本当にそうなのか、私はそれがイスカの本心じゃないと思う、と小鳥が語りだす。
イスカは病弱で、退学寸前までいった事があり、そんな境遇は小鳥と非常に
似通っている所があった。
だからこそわかる、自分が居た事を忘れないで欲しい、自分が生きていた
証を何処かに残したい思いがあったのだと小鳥は語る。
そのためにガレージからモーニンググローリーの写真を抜き取り、自分の部屋に
ノートと一緒においておき、同世代の子がいつかそれを見てくれるようにしたのではないか、と。
イスカは確かにモーニンググローリーに行けるとは思っていなかったかもしれない。
しかし、天音と一緒にモーニンググローリーを飛びたい、雲の回廊を渡りたいという
気持ちは本物だったはずだと力説する。
それを裏付けるように、あんちゃんが見てきたイスカが出ていった療養所は、壁一面に
空の写真が貼ってあったという。
そして、イスカを嘘つきにしないためにも、自分たちと一緒に空を飛びましょう、
自分達がそこまで連れていきます、と碧は天音を説得する。
そんな碧達に、自分を、空の回廊へ連れて行ってくれ、と頼む天音。
それと同じようなタイミングで、ようやく雨がやみ、夕焼けが広がり……
そして、発生するモーニンググローリーの予兆。
遂に、明日、イスカとの約束の日が来る。

翌日早朝、幸いにも主翼は無事だったため、無事にモーニンググローリーを目指す碧と天音。
グライダーがモーニンググローリーまで後一息といった所で、天音は
イスカとの約束の場所へ行くのが怖いと震える。
そんな彼女に、イスカは天音先輩の事を親友だと思っているからこそ、あんな手紙を
辛くても書いたんだと思う、今でもイスカは天音先輩の事を親友だと思っているはず、
先輩はどうなんですか? と問う。
勿論今でも一番の親友だ! と答える。
そんな彼女に、じゃあ行きましょう! と空の回廊へと向かうグライダー。
そして、遂に空の回廊を渡る事に成功した二人。
圧倒的なその光景の前に、ただ美しい……と声を漏らす天音。
そろそろ戻ろうとした所、あげはから通信が入り、橋の方にあんちゃんがいるから
そっちへ行け! と言われた碧。
いざ行ってみるとそこにはあんちゃんと、隣に見知らぬ女性―イスカの姿があった。
こうして二人はあの夏以来、ようやく二人の夢と約束を果たしたのだった。

あれから数日、学校も始まり、じょじょに通常の生活に戻っていくソアリング部。
ガレージは新しい建築物のために取り壊しになり、かわりに風戸家が持っている
ガレージを使わせてもらうことになった。
あの後、ようやくイスカと会うことができた天音は、最初はぎこちなかった物の、
二人の夢が実現した事を喜び合っていた。
今はあんちゃんの協力の元、連絡をとりあっているらしい。
そしてあんちゃんは失われた青春を取り戻すべく、イスカにアタックを開始している。
あんちゃんと、どうやってイスカをデートに誘うか……なんて話をした後、
寮に戻ってみるとなぜか学園の制服を着ている天音。
なんとなく着てみたくなった……という彼女だが、思わず懐かしの制服姿に
興奮した碧はそのまま(ハットに見張りをやらせて)碧の部屋でセックスしてしまう。
その後、イスカを乗せてグライダーを飛ばす碧。
天音はそれを、あの頃自分たちが挫折した夢が、小鳥に渡り、
碧達によって実現した事に対して感慨に浸りながら、滑走路から眺めるのだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿